東京駅前丸ビルラーメン

2023年9月13日

 東京駅の周りには、多種多様な美味しい店があるのだろうが、ことラーメンについてもラーメンストリート、ラーメン激戦区等々で店が集中して焦燥している。いずれも一人客でも入りやすいが、有名店は、並ばないとなかなか入店が難しい。
 今回は、11時開店の丸ビル6階にあるこの店を訪ねてみた。赤い暖簾をくぐって入ると、丸ビルの中とは思えないような、いかにもラーメン店らしく結構、庶民的な雰囲気の店だった。
 この日水曜日の11時20分ごろに入店した。客席は、カウンターとテーブルで40人ほどが座れる。運良くすぐに座れたが、11時半ごろから、入り口で待っている列ができていた。ここは博多ラーメンの店だが、場所柄か軒並み千円を超える金額である。写真のラーメンは、特製盛り合わせ麺で1,370円だ。麺は、極細の平打麺で豚骨スープによく馴染んでいた。
 今回行ったこの店だが、実は、丸ビル内にラーメン店があることは全く知らなかった。丸の内ビルディングといえば、丸の内エリアを代表するビルだ。いや日本のオフィスビルの代表格である。
 今から15年ほど前に、東京駅東口トラストタワーの家賃が7万円と聞いた記憶がある。それから今日まで、特にこの数年は、一方的な右肩上がりで上昇し、去年、今年はさらに急上昇し、到底想像することができない。
 ネットを見ても賃料は「応相談」とあるばかりで、具体的な金額はまるでわからない。日本を代表するオフィスであれば、そもそも借りることすらできない。借りること自体がステータスだ。家賃を払えるからといっても借りることは、簡単にはできない。なんといってもこれ以上の場所はない。
 その高級オフィスのテナントのために用意された飲食スペースであったとしてもラーメン店の営業で数百万円の高額家賃を支払ったうえで採算が取れるものか収支を考えてみることは難しい。街中のラーメン店とは、異次元のコスト構造だろう。もちろん旗艦店としての位置付けもあるのだろうが。
 最近では、客の平均単価は、千円を越すようになった。いやいや2千円やそれ以上を目指すラーメン店もでてきた。
 寿司は、ヘルシーで美味しいとされ世界中の多くの都市に寿司屋があるそうだが、近年のラーメンの世界的なブームは、世界中にラーメン店が出店し、多くの外国人が来日したら有名店を訪ねるという一大ブームとなっている。

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