テクノロジーで解く未来の姿大予測

2030テクノロジーで解く未来の姿 大予測その1
日経トレンディ2023年1月号で「テクノロジーで解く5年後に来る未来の姿」を特集しています。この各項目のうち、自分なりに想像あるいは、希望する姿を以下に書いてみました。

 

人型労働ロボット
 2022年9月にTesla Bot Optimusの試作機が公開されている。
 工場や作業現場で、様々な形のロボットが導入され、活躍しているという事はある程度知っていたが、今回、テスラが発表したロボットは私たちの日常生活の中に入ってくるもので実現すれば衝撃的だ。
 人型のロボットは、これまでも様々なところで使われているが、テスラが発表したこのロボットは全く違うと思う。

 例えば、私が日常生活で様々な動きをする。私がいつも持って歩くカバンを代わりに持ってくれて私についてくる。クローゼットに置いたコートをとってきてくる。食事をしようとすると、冷蔵庫から飲み物などを持ってきてグラスに注いでくれる。もちろん部屋の片付けもしてくれるだろうし、食器の片付けもしてくれるだろう。

 高齢になって、日常の生活に差し障りが出てくるようになった場合、立つ時や座るときに支えてくれたり、あるいは入浴の時に支えてくれたりするんだろうか。そのように、日常生活の中にこのロボットが入ってくる事は、私たちの日常生活様式が大きく変わることになるだろうし、まるで今スマホを持つことによって、日常生活が大きく変わってしまったのと同じように劇的な変化をもたらすのではないかと思う。
 日常生活を送る上で常に生活をサポートするロボットがそばにいると言うライフスタイルに変わっていくのだろうか。
 この社会のハードは、人が動きやすいような構造になっているので、人型ロボットは馴染んでいくのだろう。
 世界中の多くの人がスマホを持つことになったのと同じように、人型ロボットを持つようになるのではないだろうか。
 ちなみに世界人口は、80億でスマホは13億という。
 10年もしないうちに世界で数千万いや1億を超えてこのロボットが使われるのではないだろうか。しかもスマホの10倍以上の価格だ。
 ビジネスとしてみれば、桁違いのマーケットに先行し独占する可能性があり、凄いことになる。
 そしてスマホがどんどんアップデートしていくのと同じように、このロボットはどんどんアップデートし、これまでできなかったことができるようになっていくのだろう。
 家でも車でもその他の機械でも買ったときが1番価値があって、後はどんどん劣化していく。
 これに対し車のテスラもそうだけども価値が下がらない。むしろアップデートによって価値が上がっていく。そういうものではないだろうか。
 人口が極端に減少し、高齢化が大幅に進んでいく近未来において、介護もしてくれる可能性のあるこのロボットは、私たちの未来に欠くことのできないものになると思っている。
 ちなみに今の段階で言われる介護のロボットを導入する主なデメリットは、以下の3点だ。
1、費用がかかる
 スマホだって、高額だが、なければ困るので、支出のウエイトが大きくなっても皆スマホを使っている。全生活をサポートできるロボットなら、必需品になっていく。
2、広いスペースが必要
 人型ロボットなら、この社会インフラの中で、格別なスペースが必要ではなく、人間と同じ行動パターンになるので特にスペースを確保する必要はない。
3、ロボット操作に慣れる必要がある
 スマホだって、その操作方法を覚えれば覚えるほど、便利で多様な生活に導いてくれる。そのため、操作方法を習得する手間暇を惜しまないのと同じように、あるいはそれ以上に人型ロボットの扱いに慣れていくのだろう。

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