おタカさんからの電話

おタカさんからの電話 2022年11月7日

 

 多分1年ぶり位かな、世話になったおタカさんから電話があった。
 昨日テレビで鮎料理の番組を見て思い出しましたよ。あなたのところで囲炉裏で焼いた鮎を食べたのを思い出し、その後毎日どうしているのかなあと思って電話してみましたよ。

 

 うん毎日、毎日、転ばないようにそして足が衰えないように少なくても10,000歩以上散歩し、食べ物に注意して何とか過ごしてますよ。
 忙しいわけでもないし、締め切りのある仕事があるわけでもないし、時間はたくさんあるんです。
 でも私は昔話とか自分の趣味の講釈を述べたり、病気のことを話したり、大好きな孫を自慢したり、そんな事はしませんよ。
 今はね想像ができないほどITが進歩して、それらを使ってどんどん変化していっているテクノロジーや世界中の情報がリアルタイムで入ってくるというすごい世の中を側からそっと見ているんですよ。もう現役のプレーヤーではないから、毎日、毎日、長大型のドラマを見てるような感じですね。
 私はそのドラマを外から、ただただ見てるだけなんですが、すっごく刺激がありますね。
 だから毎日が、全然、寂しくないです。しかもですね。体調は不思議なほど絶好調なんですよ。怖いくらいにね。
 朝から晩まで誰とも会わない日もあるし、一言も口をきかない日もあるし、でもS N Sで繋がってることもありで、毎日どう過ごすかは全く自由なのです。
 何か1つのものをやるときに、若い時には瞬間・瞬間で判断して目まぐるしく突き進んでいったんだけど、今は溢れる時間があるから、静かにやるべきことを表から、裏から、そして横から考えてみて、すべての可能性を考えたうえ、ゲームのように楽しみながら駒を進めるんです。
 これからの世の中どこまでどう変化するのですかね。このように激しくテクノロジーが進歩したと思えたのは、もう私が中年になってしまっていたからだったので、シンギュラリティーなどというものを見たり感じたりする事は無理なんだろうと思うと少し寂しいですね。
 せっかくお電話をいただいて、ご心配してくれたのだから、おタカさんに焼いた岩魚か鮎でも持って、そのうち会いに行きますよ。
 待っててくださいな。

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