第2の心臓ふくらはぎ

 ふくらはぎは「第2の心臓」と言われ、重力によって下半身にたまった血液を心臓に戻すポンプの働きをしています。
 心臓からもっとも離れた足の血液は、重力に逆らって上がっていかなければなりません。それには、ふくらはぎの筋肉がしっかり収縮して、力強くポンプの役割を果たし、血液を円滑に循環させる必要があるのです。このように、心臓だけでは補いきれない下半身の血流を促す働きがあるためふくらはぎは「第2の心臓」と呼ばれるのです。

 

 しかし、ふくらはぎは重要な器官でありながら、重力などの影響で血液の巡りが悪くなると冷えてしまうという特徴があります。

 

 冷えは筋肉が固くなることにつながります。筋肉が固くなるとポンプの働きが弱くなり血流が悪くなってしまいます。
 さらに、ふくらはぎは血流だけではなくリンパ液を体に巡らせるポンプとしても機能しています。老廃物を運ぶ役割のあるリンパ液の流れが滞るとむくみにもつながります。

 

 ふくらはぎを触ってみて、冷えを感じる場合には、足首と足の指を動かしたり、ふくらはぎをマッサージして、血液やリンパ液の流れをよくしましょう。

 

■足の静脈が血液を上方へと押し流す仕組み
 体の中で、 足は最も下に位置しています。その足の血液を重力に逆らって上へと押し戻してくれているのが、ふくらはぎの「筋ポンプ作用」と、 その血管内の「静脈弁」の働きです。
1 . 筋ポンプ作用
 ふくらはぎの筋肉は、縮んだりふくらんだりしてポンプの役割を果たすことて?、まさに「第2の心臓」 として血液を上へと押し戻します。
2. 静 脈 弁
 静脈の中には逆流防止のための弁がいくつもついています。 ふくらはぎの筋肉が収縮した時は、弁が開いて血液が上方へと流れ、 筋肉がゆるんだ時は、弁が閉じて血液が下方へと流れ落ちるのを防ぎます。

 

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