はじめに

 新型コロナウイルスの蔓延状況については、8月後半になってくると首都圏における感染者数は減少傾向となってきておりますが、反面、地方における感染者数は急に増加していることを実感せざるを得ない毎日となっております。
 当法人は、八戸市において、3か所の老人ホームを運営しておりますが、すぐそこに濃厚接触者や、陽性者がいることを実感せざるを得ない緊迫した状況になっております。
 濃厚接触者となった職員についてはそのまま自宅待機をお願いせざるを得なくなり、そういう職員が常に複数いるという状況になっており、人員配置上かつてない窮状となっております。
 行政も急激な増加に対して、対応に追われているようであり、濃厚接触者かどうかの判断等については、全て保健所にお願いしており、土日祭日や時間外といえども、直ちに連絡を取って、対応の指示を仰いでいるというような状況になっております。このため、幹部職員は、24時間体制とでもいうべき状況で、先日は、深夜11時に関係者が急遽集まって対応を協議することも生じております。
 昨年の今頃は、感染状況収束の見通しが立たないことから、様々な会議を書面のみで行うようにしておりましたが、その後出来るだけ正常化しようということで段階的に書面会議を実際の会議に移行するようにしており、またZoomなども頻繁に使用するようになっておりました。
 地域の方々とともに地域密着サービスを推進するためには、地域の方々と実際にお会いして、様々な催し事を一緒に行い、会議を開催していくことが大事であり、実際にそれを再開しようとした矢先にこの八戸エリアにおけるクラスターが多発する状況になっております。
 昨年は、施設内の会議も中断し、書面だけの持ち回り会議にしたこともありましたが、今回もまた書面の回覧だけで、施設内の会議を行い、濃厚接触者として待機している職員の人手不足を総力戦でまかなっていかなければならないという極めて厳しい現実に直面しております。
 この先、更なる感染者、あるいは濃厚接触者が増え、人員配置に支障がきたすことになれば、不本意ながら規模の縮小も選択肢の中に入れなければならないという思いも生じてきているところであります。

 

 以上、8月の業務の一端を説明し、広報「なかよし」9月号発刊のご挨拶とさせていただきます。

トップへ戻る