はじめに

 遂に東京オリンピックが始まり、連日連夜アスリート達の活躍が報道される中で、今までに見たことのないような新型コロナウイルス感染者の大幅な増加が報道されております。
 このままいくと、東京都内だけで5千人、1万人という新規感染者が発生するのではないか、そして緊急事態宣言を8月末までに延長するというような状況であり、当法人としてはどのような対応をこれからとっていくか、判断に迷う場面も多々あります。
 しかしながら高齢者施設においては4月からワクチン接種が始まり、現在までに、ほとんどの介護職員がワクチン2回の接種が終了しております。
 そんな中でリモートによる連絡や、会議、研修も定着してきていると思います。しかしながら高齢者施設における感染については慎重の上にも慎重を機さなければいけないものであり、入居者の皆様、そしてそのご家族との面会の制約など、大変にご迷惑とご負担をかけていること、心苦しく思いながら日々の業務に邁進させて頂いております。
 令和3年度からは、介護職員に対する特定処遇改善手当を新たに支給することが出来るようになり、順次該当する介護職員に対して支給しております。
 介護職員の方たちに対する処遇の引き上げについては、さらに前向きに取り組んでいくべきものと思っております。
 新型コロナウイルスの関係で、通所や就労継続支援などに一定の制約が課せられている実情にあります。
 特に積極的に進めてきた地域に密着した公益的サービスへの取り組みについては、感染対策を優先していることから、不本意ながら中断したままになっております。
 また、他法人との施設間の交流や同業法人との交流もほとんどなされない状況にあり、そんな中でこの4月から科学的介護が始まり、業界全体のきめ細やかな動きが中々見えにくい状況が続いております。
 新型コロナウイルスは、当初は今年早々くらいにはワクチンが出て、一挙に解消するものと考えておりましたが、今の報道等を見れば、少なくとも来年の春以降まで新型コロナウイルスの猛威は続くようであり、これに対して政府も追加で30兆円の経済対策を行うという報道がなされております。
 いずれにしても、当法人としては新規の設備投資や事業を行うということは当面は控えており、いかなる不測の事態へも対応できるよう、今の事業範囲をしっかりと守り抜くことを最優先としている所です。

 

 以上、業務の一端をご説明し、広報「なかよし」8月号発刊のご挨拶とさせていただきます。

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