インフルエンサー

 インフルエンサー(英語: influencer)とは、世間に与える影響力が大きい行動を行う人物のこと。その様な人物の発信する情報を企業が活用して宣伝することをインフルエンサー・マーケティング(SNSマーケティング)と呼んでいる。従来の有名人やタレントといった知名度があって多数のフォロワー数を持つインフルエンサーと比べ、フォロワーが相対的に少なく万単位に満たない場合は『マイクロインフルエンサー』と呼ばれる。

 

 英語で "influencer" は、日本語で「影響者」を意味している。
 ブログ利用者が急増した2007年頃から頻繁に使用される言葉になった。
 ブログ利用者の中には、数千〜数万の読者を持つカリスマブロガーなどと呼ばれる人物が現れ、その人物が発信した情報が数十万人単位に広まり、大きな宣伝効果を持つようになった。
 そのことが、購買行動に影響を与えるようになった。2010年頃には、企業側がインフルエンサーを活用した宣伝、インフルエンサー・マーケティングに取り組むようになっていった。
 インフルエンサー・マーケティングが成立した背景には、ジャーナリストのマルコム・グラッドウェルが、2002年に発表した『急に売れ始めるにはワケがある ネットワーク理論が明らかにする口コミの法則』がベストセラーになったこともあって、広告よりも口コミの方が顧客獲得単価が高いという認識が、産業界に広まったことがある。
 このような背景から、個人や企業のアカウントの発信力を高めるために「INSTA LIKE」のようなフォロワーを増やすSNSマーケティング事業・サービスも登場してきている。
 しかし、インフルエンサーはあくまで個人に過ぎず、その言動を企業が制御することが出来ない。そのため、インフルエンサーの不適切な言動によって、製品のブランドイメージに傷がつくこともあり、マーケティング手法としては諸刃の剣になりうる。
 また、インフルエンサーと企業との関係によっては、ステルスマーケティングとの線引きが難しいケースがあり、法律による規制の対象となりうる。
 また、広告業界の自主規制ルールとしてWOMJガイドラインが定められている。
 三省堂が開催している今年の新語の2017年度、第2位に選ばれた。
 2011年以降は、YouTuberをインフルエンサーとして活用した『インフルエンサー・マーケティング』が目立つようになり、2017年には最大手であるUUUMが、東京証券取引所の東証マザーズに上場した。

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