常磐自動車道

 

 埼玉県三郷市を起点とし、千葉県、茨城県、福島県を経由し、宮城県亘理町へ至る、延長300.4キロメートル(km)の路線である。東北自動車道、関越自動車道・日本海東北自動車道と並ぶ首都圏と東北地方を結ぶ東日本の大動脈の1つである。終点の亘理ICは仙台東部道路に直結しており、首都圏と三陸地方を結ぶ最短経路の重要ルートである。
 東北自動車道は那須高原や国見峠といった積雪地帯を通過する一方、太平洋側を結ぶ本路線は全線に渡り降雪が少なく、積雪に伴う規制は年数回程度と冬期における交通の利便性の向上にも寄与している。
 全体的には、関東平野から太平洋側に沿って南北に貫くルートである。つくば市から宮城県にかけては大部分の区間で国道6号・常磐線とほぼ並走するルートを辿るが、つくば市以南は三郷方面とつくばエクスプレスに沿うようなルートを辿る。
 広域的に見れば、首都圏 - 仙台間で東北自動車道のバイパス路線として機能することが期待されている一方、福島県いわき市以北は暫定2車線区間となり、バイパス路線の機能を十分に生かせていない。
 なお、東京日本橋 - 仙台市役所間では、東北自動車道経由より約20km短く、首都圏と仙台を結ぶ高速自動車道としては最短経路である。
 常磐自動車道の当初の終点は、いわき市とされていたが、1987年(昭和62年)の国土開発幹線自動車道建設法改正により、仙台市まで延伸された。いわき中央IC - 亘理ICを高速自動車国道で整備、亘理IC - 富谷JCTは仙台東部道路、仙台北部道路を常磐自動車道に並行する一般国道自動車専用道路として供用することとなった。

 

 

 常磐自動車道の全線開通は2015年(平成27年)3月1日で、更に、2010年(平成22年)3月に仙台北部道路が富谷JCT経由で東北自動車道と直結されたことで仙台都市圏自動車専用道路ネットワークが完成しており、当路線全線開通後は仙台以北からいわき・水戸方面へのアクセスが飛躍的に改善された。

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