アメリカの資産運用市場

 わずか3社の独占状態になっている。
 ブラックロック、バンガード、ステート・ストリート

 

 ブラックロック、バンガードとステート・ストリートの3社を合わせた株式運用額は11兆ドル近く。これは全ての政府系ファンドを合わせた額を上回り、世界のヘッジファンド業界の運用額の3倍以上にのぼる。

 

 ビッグ・スリーは、S&P500銘柄の90%近くにおいて、最大の株主となっている。

 

 

 ブラックロックwikiより

 

 アメリカ、ヨーロッパ、アジア、オーストラリア、中近東を含む世界24カ国にて拠点を構え11,400名超の社員を擁している(2011年現在)。ブラックロックのリーダーは2018年3月現在もローレンス・フィンクであるが、ブラックロックの創業者は主要株主の地位を世界金融危機までに交代している。世界不況と関係なくブラックロックの業績は伸び続けた。ブラックロックジャパンは2015年から会長として井澤吉幸(元三井物産代表取締役、元ゆうちょ銀行社長)が、2017年から社長として有田浩之がそれぞれ就任している。
 運用資産は株式、債券、キャッシュ、オルタナティブ、不動産、アドバイザリー戦略と多岐にわたる。その運用資産総額は世界のGDP合計(75兆ドル)の約6%(4.6兆ドル、日本円で約500兆円)にのぼる(2015年時点)。独立ユニットであるブラックロック・ソリューションズを通じ、リスクマネジメント・テクノロジー(Aladdin) 及びアドバイザリーを機関投資家へ提供する。2017年時点での運用資産は6.29兆ドルである。
 主要株主の支配率は2007年時点で、メリルリンチ(バンク・オブ・アメリカの子会社)が34.1%、PNC(第二合衆国銀行の後身)が24.6%、バークレイズが19.9%である。数値は2011年スイス連邦工科大学が行った調査により明らかとなった。そこではオービス(Orbis)というデータバンクが保有する2007年のデータが利用された。大手多国籍企業43000社を調査の対象とし、うちブラックロックをふくむ1318社が全対象企業の80%を支配していることが判明した。総体として株式の持ち合いが行われているという。

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