セクシャルハラスメント

セクシュアルハラスメント(セクハラ)
主に職場内での性的いやがらせのこと。意に反する性的な言動に対して、抵抗や拒否の意を表したがゆえに職場での不利益を被る「対価型」、不適切な言動の影響を受け就業に支障がでる「環境型」に分けられる。

 

セカンドハラスメント(セカハラ)
ハラスメントを受けた被害者から相談を受けた際に、その非が被害者側にあるのではないかと追及すること。ハラスメントの二次被害が起こる、という意味からセカンドハラスメントと称されている。

 

マタニティハラスメント (マタラハ、パタハラ)
妊娠、出産、育児を理由に職場で不当な扱いを受けること。この被害を受けるのが男性の場合、パタニティ(Paternity=英語で“父性”の意味)の語を借りて、パタハラと呼ばれる。

 

ソジハラスメント(ソジハラ)
“ソジ”とは”Sexual Orientation and Gender Identity“の頭文字をとった略称。日本語では性的指向や性自認と表し、自分が好きになる相手の性や、自身で認識している性という意味をもつ。従来のLGBTが性的マイノリティを表す言葉であるのに対し、SOGIはマイノリティ、マジョリティというくくりを避け、「全ての人の属性」という意味を含んでいる。ソジハラとは性自認や性的指向に干渉する嫌がらせであり、例えば性自認が男である人に対し、戸籍上の性別に適した服装を強要することなどもソジハラにあたる。

 

ケアハラスメント(ケアハラ)
働きながら家族の介護を行う社員に対し、不当な扱いをすること。マタハラ、パタハラと同じく育児介護休業法に違反する。

 

エイジハラスメント(エイハラ)
年齢を理由としたハラスメントのこと。もともとはうだつの上がらない中高年社員に対し「?歳にもなって」などと揶揄することを指す言葉だったが、現在では若い社員に対して若さに言及した発言をすることもエイハラとされる。

 

時短ハラスメント(ジタハラ)
職場においての業務時間の短縮を強要するハラスメント。仕事量に見合わない業務時間を強制されるため、結局自宅で仕事をしなくてはいけない、または自宅で行った作業には残業代が出ないなどの悪質なケースもある。働き方改革が叫ばれる昨今の流れを受けて生まれた言葉だ。

 

アルコールハラスメント(アルハラ)
飲酒の強要など、飲酒に関する心的、身体的被害全般を指すハラスメント。酔った上での迷惑行為や、酔い潰れる環境が作り出される前提での飲み会を開催することもアルハラにあたる。

 

終われハラスメント(オワハラ)
「就活終われハラスメント」のこと。企業が自社に来て欲しいがために、甘い言葉で誘導したり脅したりすること。2015年の流行語大賞にノミネートされたこの言葉、「うちで内定を出すから他の企業への就活を終えろ。」と迫ることから終われハラスメントと称された。

 

テクノロジーハラスメント(テクハラ)
ITスキルの高い人物が不得手な人に対し侮辱するような行為を行うこと。わざと専門用語を使って説明を行ったり、パソコンの操作が不慣れなことを知りながら、メールでの連絡しか行わないことなどもテクハラにあたる。

 

アカデミックハラスメント(アカハラ)
教育、または研究活動上優位な者が、その権限を利用し指導を受ける者に対し不当な言動をすること。不当な理由で単位を与えない、研究の妨害をするなどのほか、実験に失敗した場合その費用を請求したり、共著に自分の名前を入れるよう強制するなど、教育の場でのハラスメントも多数起こっているのが現状だ。

 

テクスチュアルハラスメント(テクハラ)
「女にこんな論理的な文章が書けるわけがない」などと文書を性差別的に判断すること。これまで主に女性の文筆家が受けてきたハラスメントの一種だったが、男性が受けることもある。ゴーストライターがいるなどと嘘の情報を吹聴し、名誉毀損となる事例もある。

 

ゼクシャルハラスメント(ゼクハラ)
結婚情報雑誌が呼称の由来となっているこのハラスメント。結婚に関することを執拗に話題に出したり、わざと目につく場所に結婚関連の物を置くなどして、パートナーにプレッシャーを与えることを指す。

 

ラブハラスメント(ラブハラ)
恋愛や性に関する話題を振って、相手に不快な思いをさせる行為。職場にプライベートな話題を持ち込みたくない人への思慮なく話をしたり、恋愛や結婚に関する価値観を相手に押し付けて話を進めることもラブハラにあたる。

 

ソーシャルハラスメント(ソーハラ)
SNS上に職場の関係を持ち込み、相手に不快感を与えること。「いいね」の強要や、写真を写っている人の許可なくSNSにアップすることもソーハラと言われる。

 

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