ワッセ職員会議

2018年10月26日

 みなさんお仕事ご苦労様です。
 信和会の各施設のうち、ワッセのような職員会議をやってるのは、他にありません。もちろん、いろんな情報の職員間の共有の場ということは、様々なかたちでそれぞれの施設でやっています。
 このワッセでどういうかたちで職員会議をするのかということについて、私からやってもらいたいと思ってることは、職員間の情報の共有化ということが、まず一つあります。情報の共有化をすると共に、お互いの福祉に対する知識をみがきあって、そして、お互い一人でやってると発想がずれてしまったり、偏ったりすることがあるから、必ず職場の仲間同士、或いは主任や副施設長、施設長、サビ管と意見を交わして、自分の福祉に対する姿勢がぶれないようにするということが大切です。
 それから施設としての今後の方向性、どういう短期的、中期的、長期的計画のもとでやるか、ということもみんなで知っておかないといけない。
 そして施設における行事、或いは事故、苦情の対応ということが必要になります。事故については、これもみなさん共通の認識をしておかなければならないのだけれども、事故があれば役所に事故報告をだすということになります。
 また苦情については、苦情処理要項というのがあるので、本来的には、まず、苦情受付担当者、それから施設長が、苦情を受けて対応し、施設長の対応では不十分ということになれば、苦情処理のための第三者委員というのがあるわけです。第三者委員に苦情申し立てても、なかなか解決しないということになって、所轄の役所ということになります。
 そういうことで、事故報告と苦情対応ということは、スタッフのみなさん一様に共通情報として持ってなければなりません。
 そして何よりも大事なのは利用者さん、或いは、利用者のご家族なんですが、利用者さんのそのときの対応とか、利用者さんのそのときの変化、新しい出来事ということについては、みなさん共通認識として持っておかなければならないので、その情報を共有する場であります。
 そして更に職員のみなさんが、内部の研修、外部の研修に行ったときにその結果をみなさんに報告して、状況を把握しておくというようなことが、職員会議で行われることだと思ってます。
 グループウェアを今年になってから始めているので、グループウェアについて、全部の職員を対象とすることはまだ出来てないのだけども、グループウェアは、主任さん以上の人たちが、グループウェアのメンバーとして参加して、ワッセだけではなくて、他の事業所はどういうふうになってるかということを見ながら、お互い情報の均一化を図っていきましょうということで進めてきてるところです。
 ワッセなどの就労継続支援事業というものが、随分変化してきています。
 元々障害福祉制度というのは、随分と変化して来てるんですね、何回も何回も色々変化してきています。
 であればこそ利用者さんに理解してもらい、そのご家族に理解してもらい、また、就労支援継続事業所としてどういうふうに変化していく制度に対して、どういうふうに対応していくか、ということがとても大事だと思っています。
 そして、基本的には、非常に難しいところもありますけども、就労継続支援事業所というのは、生活介護ではないので、利用者さんの日常の生活をサポートするというよりは、働くということなんです。
 働くということを前提に、考えていかなきゃならない。そうすると、A型はもちろんのこと、B型でもまず働くという事はどういうことか、最低限。決められた日に、決められた時間に来て、与えられた仕事を一生懸命やるということです。
 毎日の気持や体の調子を整えて、安定した仕事をしようという意欲を持つ。
 そして同じ職場の仲間同士で、いがみあったりすることがないように、協調して仲良く仕事をするという事が就労継続支援の大前提だと思っています。少なくともそうなるように一致協力する方向性が必要です。
 ですから、来て何もしなくていいよ、というのは違います。
 生活介護は安全に、毎日の居場所を設けるなどの地域活動支援センターとうことで、利用者の方が、障害のある方が、行き場がなくて地域活動支援センターに毎日行って、心配なく一日を過ごすということができるのです。
 そういうところに行くことによって、何か生産的活動をするとかではなくて、一日をストレスなく安全に過ごすということです。
 ワッセでは、そういう地域活動支援センターというものはやってないので、あくまでも働く場で、働くということは、一般就労をするほどの生産性は今の所はないのだけれども、働くということでは、その違いはないんです。
 そうすると、自分できちんと自己管理をして事業所に通ってくる。そして働くということの原点に帰って取り組む必要があります。
 厚生労働省は、自立支援法ではそういうことなので、それを徹底してくださいということを、ここ何年か示して来ているんですということを改めてみなさんも理解してもらいたいと思います。
 だから、来て時間を過ごすという事ではなくて、訓練と作業ということなので、訓練は何も一般就労ができるほど、訓練しなさいということで、毎日毎日進歩しなければだめだということではないんですけども、必ず、守ってもらうものはやっぱり、休まないで約束した日に来て、遅刻もしない、早退もしない、というこの働くことの、そして仲良く働く、他の人に迷惑をかけないというところが第一歩だと思うんですね。
 これは保育園でも障害者施設でも、高齢者施設でも、最初から最後まで何をいってるかというと、仲良く挨拶してください。そして、笑顔で挨拶してください。幼稚園、保育園、老人ホームでやってるんですね。
 ですから、いくつであっても、社会生活をしていく上で、子供としても社会の中で生きてるわけだから、社会の中で生きてく上での挨拶、約束を守る、仲良くする。これが一番の社会人として大前提であるということです。
 障害者事業でも、利用者さん、可哀想、大変、だから何でもありということではなく、自立支援法のもとでやるためには、定着するためには多少のことは、まあいいですよとこれまでは来たんですけども、そうではなくて、やはり原点にかえってやってくださいということになっています。
 みなさんにぜひ、就労の姿勢としては考えていただきたいとうことです。
 それをどうしてもできないからやれないと利用者さんがいうのであれば、それを突き放すということではなくて、丁寧に説明し、しっかりと支えて差し上げる必要があります。
 また、利用者の方々が一旦やめてから、また働けるかなと思ったときは、いつでも戻ってきてくださいということで受け入れる体制が必要です。
 ここワッセでは、利用者のあなたが辞めても、あなたのフォローアップはしますよ、必要に応じてモニタリングもしますよ、また戻ってきて就労したいというのだったら、いつでも受け入れますよという姿勢を持っていく必要があります。
 いろんな事情で、A型の見直しとか、また最低賃金が上がっていって、とても働けないという人もいるでしょうけども、辞めたとしてもまた働こうという気になったらいつでも来てくださいね、というふうに事業所では対応していくべきであると思っております。
 辞める人がいたら、ぜひ元気づけて、笑顔で肩を叩いて、頑張ってねということで送り出してもらう。そしていつでも、また来てね、遊びに来てもいいし、文化祭のときとか、夏祭りのときとか、ぜひ来てくださいねということで声を掛けて欲しいというふうに思ってます。
 利用者さんに対する対応としては、いまお話ししたように、いままでも制度が何度も変わってきたんですね。
 特に自立支援法ができたときには、本当に大騒ぎだったんですね。
 全然制度が違う、でもそれはそれで、みなさん何とか理解しながら、その時で辞めていったり、ほかのことをする人も色々でたんだけども、福祉事業所としては、出来る範囲で対応しますよということです。
 一貫して一度利用した利用者さんとのつながりは切らない、関わりを持っていくようにしましょうということできてるのですから、その辺はみなさんぜひ理解してもらいたいと思っております。

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