大学病院

2018年6月29日

長いこと行くことがなかった大学病院に検査のために行ってきた。
かかりつけ医の紹介があったけれども、初めての来院者には専用の受付窓口がある。そこに行って、受付番号をもらって待っているとすぐに呼ばれ、紹介された者は、地域連携室に行って、そこから外来の待合室に行くように案内された。
待合室では散々待たされたあとで、看護師がやっと出てきて、「これから地下一階に行ってレントゲンを撮り、次いで採血をして、そして二階に行って心電図をとって、それが終わったら中待合に来て待っていてください。」という。
全く初めての大きな病院で、どうすればいいか分からないし、一気に三か所も行くところの説明を受けても頭に入らなかった。
迷いながらやっとの思いで地下一階にあるレントゲン室の前に着いた。
ポストに受診票を入れてくださいと言われたけれども、ポストなるものが郵便局のポストしか見たことのない頭だと、なかなか容易に発見出来なかった。
ドアのすぐそばに診察票を入れる縦の細い窓口があり、それがポストだった。
少し待つと名前を呼ばれて小さな部屋に入った。
「ここで、レントゲンの撮影に邪魔になるようなものは脱いで、貴重品は置いて鍵をかけて順番を待っていてください。」
同じような小部屋がレントゲン室に接して三つほどあった。前の人が名前を呼ばれ、レントゲンを撮るのが聞こえた。そして次は私の番だった。
それが終わって、採血の場所をまたやっと探し当てて行った。銀行のカウンターとも言うべき10いくつもの窓口があって上に番号がついている。次々と番号が表示される。自分の番号になったら出て行って採血をしてもらう。
患者の取り違え事件とか色々あるからなのかもしれないけれど、その都度名前と生年月日を確認されるが、採血の時は、二人のスタッフが私の名前と生年月日を確認し合い、採血を行った。
そして今度は心電図だ。心電図も同じように受付に行って番号札をもらって待っていると番号を呼ばれ、そして部屋に入る。靴下を脱いでお腹が出るようにして横たわり、心電図をとった。
それからまた外来の待合室に行って、確か中待合に入って下さいと言われたのだけれども、中待合もいくつかの診察室があって、どの診察室の前で座っていればいいのか分からないで、出たり入ったりして、それでもわからず、思い余って看護師さんに聞いた。
そしたら教えてくれて、またそこでしばらく待った。
8時の受付だったけど、7時過ぎには来た。そして受付が始まって、ここまでの時間で、ほぼ11時になっていた。
やっと、診察の番が回ってきた。やはり時代が成せる業か、担当医は自分の名前を名乗って、丁寧に「宜しくお願いします。」と挨拶をしてくれた。
今日、検査した結果を丁寧に説明してくれた。
またあらかじめ文書で、いかなる質問をすることもできるし診療を拒否することも出来る、またセカンドオピニオンも求めることも患者の自由だと記載されていた。
同じことを何度も説明しているのかもしれないけれども、紙に書かれたものを飛び飛びにペンシルで示しながら、担当医師は説明義務を果たしていた。
そして何か心配なこと、聞きたいことを何でもどうぞという。
特にないので、ありがとうございます。と言っていよいよ帰ることになった。
帰るには、支払いをしなくてはならないが、会計の所がゾロゾロ並んでいる。並びながらやっと自分の番が来たので、診察カードを出すと、担当者は、会計整理番号を渡してくれる。
会計整理番号は、隣の自動精算機の上にその番号が順番に表示されていく。
沢山の人が立って見ている。もう12時だ。たぶん長い時間かかるだろうと思って、食事をすることにして、併設のレストランに行った。
これがまた並んでいる。有名な名前のレストランだ。すごいな、こういう所にも有名なレストランが入るんだ。
少し待って、席に案内され、冷たい麺を頼んだ。たかが昼飯、でもランチも1500円、冷たい麺も1500円だった。消費税を払って、会計は1620円。
会計の窓口の所に行ってみると、先ほどあれだけ多くの人が居たのがだいぶはけていた。そして私の番号が表示されていた。
会計精算機に診察カードを入れるとすぐ金額が表示され、現金で払いますか、カードで払いますかと聞かれる。現金で払うというボタンを押したらすぐ蓋が開いたので紙幣を入れた。そしたら領収書、その他がザザッと出てきた。
病院をあとにしたのは1時過ぎだった。近くの駐車場は1時までの無料券だったが、しょうがない追加料金が発生するなと思ったら、ゲートで無料と出た。
そうだよな、確か30分までは無料なんだよな。
それにしても大量の患者を手際よく、出来るだけ待たせないで間違いがないように進めるというのは本当に大変なことなんだなと思った。
今は個人情報保護とかっていうことで番号でしか呼びませんと言いつつも、皆に聞こえるように「お名前を確認させていただけますか、生年月日はいつですか」と、皆が聞こえる所で聞くのだから結局は個人情報保護もまだまだ形式的な程度かなと思って帰ってきた。

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