長寿のお祝い
異業種交流クラブの会員たちは、リタイアの有無にかかわらず、社会とのつながりを積極的に維持し、明るく楽しく活動を続けていると感じています。
そこには「これまで社会を支えてきた」という自負とともに、「これからも社会の一部であり続ける」という積極的な意思を見ることができます。
開催された長寿を祝う会で、80歳後半になる方は、車椅子で参加して、玄孫の誕生を楽しみにしているとおっしゃいました。壇上で、司会者に促され、照れながら控えめながら最近、ご自身で書き下ろした専門誌の紹介をしてくれました。
70歳前の方は、事故で脊髄を損傷し、歩行が困難でしたが、リハビリをしてまたもう一度、グリーンに出るという意欲を見せてくださいました。
喜寿の方の一人は、闘病中でしたが、病を克服した暁には、もう一度、現役に戻って活躍するとおっしゃっていました。
皆さんのそのような姿勢に、私は深い共感を覚えました。
この会は未来への意欲に満ちており、笑い声の中に「まだまだ人生はこれから」という活力がありました。

体に不自由が生じても、それを乗り越えていこうという意欲は、とても素晴らしいことだと思います。
それは、健康状態や経済力の差ではなく、「人や社会との関わりを持ち続ける心の姿勢」にあると思います。
人と語り合い、笑い合い、時に助け合う。社会との関係を自ら閉ざさず、好奇心を持ち続ける。
そうした積み重ねこそが、年を重ねても日々を輝かせ、毎日が充実するのだと思います。
