はじめに

 元旦に発生した能登半島地震の影響は今なお続いており、その被害と復興の状況について連日ニュースが流されていると言う状況です。
 改めてBCPの重要さを意識しているところであるとともに、感染症についても昨年の5月8日に2類から5類に引き下げられたとはいえ新型コロナウィルスの陽性者が相当程度発生し、かつクラスターもまた何箇所でも発生しており、到底油断できる状況には至っておりません。
 したがって、年明けこそはコロナ前の様々な活動を復活させようと期待していたところではありますが、昨年後半にはインフルエンザが広く蔓延し、そして1月の後半からはコロナウィルス感染者が相当数発生している現況を踏まえてみると、常に感染症が発生している中での事業の運営を考えていかなければならないものと思っております。
 例年2月は事業計画や予算の補正を組み、そして令和6年度の予算と事業計画を策定する作業に取り掛かっているところであります。
 そのような時期の中で昨年から事業を開始した無料定額宿泊所であるワッセ・アネックスの空調設備の改修工事を行う予定です。
 そして令和6年度に入ると、第9期高齢福祉計画が策定され、それに基づいてそれぞれの自治体において介護保険施設の公募を行うことに対し、当法人がどのような介護施設を新規に開設するかを検討しなければならないと思っております。
 しかしながら、昨今の資材価格の高騰と資材不足のもとでは、新規の設備建築等は行うことができないものと思っております。
 仮に新規の設備を建築するとしても、30年以上の将来を考えると、地方における地域社会が維持できていない可能性が極めて高いということなどを考え合わせると、既存建物の改修による新規施設の開設と言うものに限られてくるものではないかと思っております。
 そして同時に圧倒的な人材不足の中で、ICTの導入と合わせていよいよ持って外国人労働者の採用も視野に入れなければならないものと思っております。

 

 いずれにしろ、慎重に熟慮しながら、今後の方向性を見定める時期と思っております。

 

 以上、事業運営の一端を申し上げ、広報「なかよし」2月号発刊にあたってのご挨拶といたします。

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